74式戦闘攻撃機鷹燕
要目
発動機・石川島播磨重工業「ネ20」11000kgf
最大時速マッハ2
航続距離 機体燃料4000キロ。増槽搭載(最大3つ)7000キロ。
固定武装20ミリバルカン砲
オプション兵装 最大積載量13トン ハードポイント10個 増槽専用1つ
オプション兵装一般例 増槽3つ。AAM-2・2基 500キロ爆弾3個付きバイロン6基。
背景
日本を代表するのが20世紀世界最強の戦闘機と言われた艦上戦闘機「北崎74式戦闘爆撃機・鷹燕」だろう。この戦闘攻撃機を作る時に言われたフレーズはこうである。「地球上のあらゆる空で、どんな天候でも、どんな相手でも、どんな状況下でも、どんな場所へでも飛んでいけ、敵を空から追い出すことが出来、どんなものでも破壊できること。そのためには一切の妥協を許さない。価格は問題ではない」。まさしく最強の軍用機。それを求められたのがこの戦闘攻撃機なのだ。ビルマ戦争の戦訓を取り入れて作られたこの機体は、当時流行だった可変後退翼を取り入れなかった。複雑で重量もある可変翼の代わりに後退翼とカナードを選択。機動能力は充分なものがある。超高速能力は求められなかったため、マッハ2どまりの最高速度しか出せなかったが、さまざまな最新技術と、確立した技術が組み込まれた。もちろん日本の航空機用兵方針にともない統合作戦機・万能機として最初から設計されていた。
エンジンは石川島播磨重工業(IHI)が開発した戦闘機用傑作エンジンであるネ20が使われる。その推力は11000kgfに達する。これを2基搭載。2基のエンジンの間には耐熱性チタニウムキール(背骨)を設けられ、エンジンそのものもチタニウムで覆われている為、片方のエンジンの被害が直ちにもう一方に及ぶ事は無い。消火システムは両方のエンジンに組み込まれている。最大巡航速度はマッハ0.9。機体の3分の1が超合金であるために、自重は12トンと軽く。その余った推力で得られる積載能力は13トン。ハードポイントは翼に4つずつと、胴体に2つで計10個。増槽は胴体にだけ専用のハードポイントが存在する。航続距離は機体の燃料タンクだけで4000キロ、増槽を3つ着けた場合で7000キロである。この増槽は専用のハードポイントなため他の装備を邪魔しない。最大上昇高度は1万6000キロ。航法装置はリング・レーザー・ジャイロ慣性航法装置で、1時間飛行しても最大誤差は約1.5キロと小さい。この慣性航法装置の平均故障間隔は2000時間とされている。姿勢方位基準システムは基本航法データの提供と一時姿勢基準装置として機能する。尚、1990年からはGPS受信機も搭載されている。またパネル投影式HUDを搭載している。フライトコントロールシステムについては3重系のデジタルフライバイワイヤを採用。自動地形追随システムに連動しており、超低空での自動地形回避能力を備えている。レーダーについては80年代から配備され始めた32型では、強力というより異常な能力を備えている三菱J/AWG-18B航空機用アクティブ・フェイズド・アレイ・レーダーを備えており、探知距離は5平方メートルの電波反射物体を実に400キロ先で捕らえることが出来る。しかも低空を見下ろす(ルックダウン)能力や探知と多目標に対する射撃統制を同時に行うことが可能であり、追跡は同時に50。ミサイルの同時誘導は8つ可能である。また三菱J/AWG-18Bの対地モードは合成開口レーダーでもある。写真を撮影するカメラは、基本的にレンズが大きければ高分解能な写真が撮影できるが、レーダーもそれと同じであり、アンテナ径が大きいほど分解能は大きくなる。しかし戦闘機に搭載するレーダーを大きくするには限りがあるため、それを擬似的に再現したものが合成開口レーダーである。地図を作る際には数秒間の時間が必要だが、その数秒のあいだに飛行機は飛行しているため、当然移動している。移動した分位相をずらしたレーダー反射波が何パターンも得られる。得た反射波を合成することによって擬似的に大きなアンテナで走査したのと同じ分解能で表示ができるのだ。また赤外線捜索・追跡装置(IRST)が搭載されている。IRSTはその名の通り赤外線レーダーである。探知距離は50キロ程度。レーダーの情報は計器盤右上部にある小型の画面に表示されるほか、HUDにもIRSTとレーザー測距装置の情報とあわせて表示できる。レーダー警戒装置(RWS)はJ/APR-4(トキメック製)、電子戦システムはJ/ALQ-8(三菱電機製)、後方警戒装置がJ/APQ-1、物理対抗手段としてAN/ALE-45Jチャフ・フレアディスペンサーを装備する。目立たないところでは自動飛行制御装置を搭載している。これはボタンひとつで水平飛行にコンピューターが自動的に戻すというもの。パイロットが飛行不能になったらこれを押す。また搭載兵器の操作関係から複座である。
この戦闘機からわかることは、冷戦時の戦闘機が大体の場合で巡航音速機(ソニック・クルーザー)ではないことである。経済速度では亜音速を飛び、戦闘時に音速で飛行すると言うのが一般的である。そのため鷹燕でも爆装時などは巡航速度がもっぱら亜音速である。だからこそ、開き直って最高速度を低くし、積載能力を高めたのは正解である。それ以外でも格闘戦能力を意識した尾翼などがある。また陸上戦闘機バージョンもある。ただその価格は高性能なぶんだけ非常に高い。およそ4000万円だと言うのだから恐れ入る。アメリカのF14も高いには高いがそれでも3500万円なのだ。そのため他国兵からは蔑視と嫉妬から空飛ぶキャデラックと言われた。この価格のために日本以外では満州が大量採用しただけで、他にイランが少数購入したのみである。
個人的感想
小説「雪風」に出てくる戦闘機雪風(?)とF18・Su27の部分パーツをとってきてくっ付けた戦闘機です。能力はF15に準じています。
見て分かるとおりF22っぽいですw。